新たな門出を祝うの巻

クラシックな披露宴というのに初めて参列した。
スピーチなどにも微笑ましいエピソードが多かったり、
なごやかなムードに包まれてすばらしい祝宴だった。


新婦がご両親へのお手紙を読んでいるときに、
ウェディンググローブをはめていたために
上手く次のページをめくれなかったときに、
新郎がさっと手を伸ばしてさりげなく助けた
動作の感じが印象的で、睦まじさが滲み出てた。


現在の新郎が醸成されるまでの時間と空間を垣間見て、
当然ながらそのごくごく一部しか知らなかったことに
ショックを受けつつ、育まれたその環境のどんなことも
今の人となりにたぶん影響を与えていないわけはなく、
秘密のベールがはがされてゆくと親近感が妙に増した。


比較のせいか、茂木研が大人びて控えめな研究室に見えた。
そんなことは初めてで、ちがうモードがおもしろかった。
茂木研という文脈に縛られない自然な野澤君が格好良かった。
それは、いつもの茂木研らしらの内にあるものとしてではなく、
ありのままの野澤君らしさが特に引き立っていたからだろう。


不思議なご縁であの場に居合わせ、見守る誰もが
one of themであることを素直に引き受けるしかない。
しかし、お二人と参列者から設いまですべてを含めて
インスタレーションなんだと表現したのは感心した。
そのoneになれた僥倖に感謝して、お幸せを祈念する。


二次会のあと外に出たら、地面が大きく揺れている。
自動車がびゅんびゅん通り過ぎるとそんなに響くのか、
と思っていたら違って、めったにないのに地震だと言う。
そうか、大地すら感動に打ち震え、彼らを祝福していた。


おめでとう。幸せになれよ。もうなってるね。