石に奏でる音もて耳を清まさば

五年半ほど前に白川静の「遊」の字源解題に感銘を受けて記事を書いた。
「神は遊ぶ」2009年4月21日
http://d.hatena.ne.jp/openlimit/20090421


普段はすっかり忘れているのだけれど、どうも2、3年に一回は思い出すらしい。
今回の述懐。

遊の字で思い出したが、白川静の漢字の解題は何度読んでも蠱惑的だ。
折に触れて想起されるゆえ、よほど気に入った解釈には違いない。
実際、何度読み返しても涙が出そうになるくらい説得力を感じ取り乱す。
咒術的なものへの憧憬と畏敬を掻き立てる。


これは、3年前のつぶやき。

遊びという言葉で、以前自分のブログに白川静さんの解釈を紹介したのを思い出した。
白川さんの世界観はたまらなくおもしろい。
漢字を作り上げた古代人の精神に寄り添うやさしさにまた打たれる。


もともと遊ぶということのイメージを自分の中で構築する上で影響の強かったのは、
中学から高校の時分の、森博嗣の作品に傾倒していた頃の読書体験にあると思う。
http://matome.naver.jp/odai/2134659646537551601
遊びに関しては趣味も仕事も徹底している、子どもらしさが一番しっくりくる。
そういえば、犀川&萌絵シリーズがもうすぐドラマ化される。時代も変わったものだ。


閑話休題。白川による字源学に対する批評として最近読んだものとして、
田畑暁生(2012)「白川静ブームとその問題点」
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/repository/81004269.pdf

抑制の効いた筆致の批評。かつての権威であった加藤常賢らの依拠する「説文解字」や
藤堂明保の音韻論による「単語家族」の発想と、白川の字形に基づき古代人の観念や
思惟を推測する手法を比較検討。


この批評の結びのところで白川静の後を継ぐ研究者として、
落合淳思が紹介されており、この方の新説が紹介されている。

「石」の字源について注目すべき新説を立てた若手古代中国史家の落合淳思氏も
立命館大学に)在籍している。落合は著書『甲骨文字小字典』(2011)の中で,
「石」字に含まれる「厂」の部分は「がけ」ではなく,石磬(せきけい)という
三角形の石製打楽器の象形ではないかとの新説を提出している


この慧眼とも言うべき指摘を紹介するブログ。
http://blog.goo.ne.jp/ishiseiji/e/a427ff3a0a512c9238087b1379dc57db

石 セキ・コク・シャク・いし  石部

「厂(がけ)+口(いしころの形)」の会意。
崖の下にころがっている口(いしころ)を表わす。これが広く行われている解釈である。
しかし、気になるのは甲骨文字の崖のかどが三角形になっていることである。
落合淳思氏は『甲骨文字小字典』で、「殷代には石磬ケイと呼ばれる三角形の石製打楽器が使われており、
三角形はこれの象形である。石磬が祭祀で使われることから祭器の形の口サイを加えた形が石である」
とし、石は石磬を用いた祭祀、および石の意があるとする。

自分の姓名に刻まれた漢字の字源には誰しも興味がわくものだろう。
興味深い新解釈の周辺に心惹かれて、いろいろ探してみた。


甲骨文字の「石」の左上にある三角形の形象の元になったとされる
石磬(せきけい)がどのようなものか歴史から丹念に詳しく解説した動画を
見つけたので、食い入るように見てしまった。中国語だが、漢字表記と
英語字幕が付いているので内容の理解には支障はない。
http://www.youtube.com/watch?v=84AuyO7-jEw

「国宝档案 中国古代石磬」YouTube (13:02)

特に見所のひとつとして、3:14頃から甲骨文字の字形の解説があり、
「磬」の字はつるされた石を叩いて鳴らしている象形だと解されている。

上半分は石片がつるされている形を表すとの解説部分の画面キャプチャ。


石磬の形は角度が135度と決まっており、この角度が「石」の厂部分の
形にそっくりであるとするなら、がけという解釈よりもしっくり来る。
中国語の動画を最初から最後まで、途中を何度も繰り返してまで
こんなにためつすがめつ観たのはこれが初めてだと思う。


また五千年前の石磬(せきけい)の音色を現代に蘇らせ、合奏したものに

「埙与5000年前的石磬合奏:送別」(youku動画)
http://v.youku.com/v_show/id_XMTkwMjAyNzYw.html

がある。再生が重いのでなかなか視聴しづらかったが聴く価値はある。
小さな石で高い音の場合は、鉄琴のような音色を奏でるようだ。


石という漢字は簡単なようでいて、習字などで書くのは案外難しい。
これからは、鳴っている音や古代の祭祀を想像しながら書くようにすれば、
祈りがまとわってすこしは端正な形に書けるようになるかもしれない。

パイドロスにおいて歩くことがソクラテスに教えたこと

変な時間に目がさめて冴えてしまったので
久しぶりにブログでも書く。


140文字で書くことに慣れて、要約する力や抽出する力
のようなものは身についたかもしれないけれど、それは
裏を返せば、細部に言及することなしに軽く流せてしまうので、
どんどん浅くなって上滑りして、作り込むことを嫌いさえ
するようになってきたと感じる。


もちろん、かつてのようにだらだらと気の向くままに書き続けたり、
書きあぐねたりすること自体が重要であったかどうか
は分からない。ただ、過去のログを読み返すと、今よりも
もっと贅沢で優雅な時間が流れていたようにも読める。
確実に、手に入る情報は増えたのに、やおら遽しくなって
ゆっくり考える時間が逓減している。


つながることやつながりが重要視され、ソーシャルの価値が
しきりに喧伝される。そこに差し挟むべき異論はない。
これらのキーワードがタイトルに入っている本なども
よく目にするようになって、多数派を占める頃合いに、
そのアンチが登場するのも時代の流れであったかもしれないが、
敢えて、つながらないことを掲げた本を書店で見かけて気になった。

つながらない生活 ― 「ネット世間」との距離のとり方

つながらない生活 ― 「ネット世間」との距離のとり方


一章だけしか読んでいないので他の部分がどうかは未知なのだけれど、
プラトンの『パイドロス』に出てくるソクラテスの話
を紹介した章が興味深かった。
ソクラテスはより大勢の人々と話すことが大事だと考えたので、
人の多いアテナイ市内からほとんど出ることがなかったと言う。
しかし、あるとき若者に誘われて郊外の自然豊かな場所へ
歩いて散歩に出掛け


親切にまとめられたポイントだけがこの後に書いてあると
期待してはいけない。続きが気になるなら自分で読むべきだ。
眠くなったので寝落ちして続きを書きそびれたということを
喝破してくれてもよい。


今朝読み返して目立つ瑕疵は、改行の仕方が下手になった
という事実で、若干しょげている。変な詩みたいだ。
たぶんそれは息の吸い方を忘れてしまったような。


  


  

酸っぱいブドウとマンブリーノの兜

ソクラテスは獄中でイソップ童話を詩に直したり、
アポロを讃える頌歌を作曲したりしてた。
文章を書かずに産婆術の対話を大切にしてた人が。

'Why Socrates, who was not a poet, while in prison
had been putting Aesop into verse?'
―'Because several times in his life he had been
warned in dreams that he should practise music;
and as he was about to die and was not certain of
what was meant, he wished to fulfil the admonition
in the letter as well as in the spirit, by writing
verses as well as by cultivating philosophy.'

"Phaedo" by Plato
http://www.gutenberg.org/files/1658/1658-h/1658-h.htm

he wanted to know why you, who never before wrote
a line of poetry, now that you are in prison are
turning Aesop's fables into verse, and also
composing that hymn in honour of Apollo.

Ibid


Aesop (ca. 620-564 BC)

Art Collection of Villa Albani, Rome.
http://en.wikipedia.org/wiki/Aesop
がそんなに前の人だったってのがやっぱり衝撃的。
でもこうやってヘレニズム様式の彫像になってると
古代ギリシャ人だったんだなという感じがしてくる。


話は飛ぶけれど、ドン・キホーテに出てくる話で、
次なる冒険を待ち望んでいたドン・キホーテはここぞと、
ひとつの扉が閉まれば、別の扉が開くという諺を挙げる。

"I think, Sancho, there is no proverb that is
not true, all being maxims drawn from experience
itself, the mother of all the sciences, especially
that one that says, 'Where one door shuts,
another opens.' I say so because if last night
fortune shut the door of the adventure we were
looking for against us, cheating us with the
fulling mills, it now opens wide another one for
another better and more certain adventure, and
if I do not contrive to enter it, it will be
my own fault."

"DON QUIXOTE" by Miguel de Cervantes
Vol. I. Chap. XXI.
http://www.gutenberg.org/cache/epub/996/pg996.html


そして、床屋の金盥をあれこそはまさにマンブリーノの兜だ
といきおい奪い取ってかぶってしまう。黄金の不死身の兜。
(太陽を反射して光っていただけなのに。)
the helmet of Mambrino
しかも、純金に目がくらんだ何者かが半分を
溶かしてしまったので、欠けているのが残念だ。


あわれな床屋には、後で牧師が代償を払ってくれる。


見える者にしか見えないマンブリーノの兜。

つべこべ言いすぎた、もう失敗を恐れずに

今やってることやなにもかもが無意味だとか無駄だなんて、
本当はこれっぽっちも思ってないんだよなって再確認した。


Macaca fuscataの世話だって、なんでこんなのやらされてるんだ
という見方はたしかにできるけど、ボランティアではないし、
労働の対価を得てるんだから、これも立派な仕事なんだ。
同じだけバイトで稼ごうと思ったら、結構大変だろう。
ただ、去年まではたまたまなにもしなくてよかっただけ。


この前ひさしぶりにあった高校のときの友人が
仕事やめて院に入り直したと聞いたときは驚いた。
大学出て、好きな分野の業界に入れてよかったし、
作ったものを観せてもらったらやっぱりすごいと
思ってたけど、会社辞めて修士取りに戻ったらしい。
将来企業したいと前から言ってたから、本格的に
経営学を学んでやる気なのだろう。いいじゃないか。
実は親の会社をゆくゆくは継ぐためかもしれない。
誰しもある程度は選べるし、選べないこともある。


自信のなさをいろいろなところに責任転嫁するのは
よくないクセだけど、自信の根拠が外側にあるわけない。
不満の原因をあげつらって批判精神を鍛えるのもいいけど、
そのとき何を棚に上げたかがもろに自分に返ってくる。
まわりじゃなくて自分でなんとかすべき問題ばかり。
外側に合わせて動くのではなくて、自分から。


将来、何になりたいか分からないってそんなに
悪いことなんだろうか。責められすぎやしないか。


毎日すこしずつ進んでいる。それも確実に。
準備に時間がかかりすぎているかもしれない。
上手く行くかわからないと思っていると手が止まる。
でもたしかな手応えは感じつつある。

Dream lofty dreams, and as you dream, so you shall become.
Your vision is the promise of what you shall one day be;
your ideal is the prophecy of what you shall at last unveil.

James Lane Allen


ただ、もっと夢は見た方がいいのかな。

Quo vadis? これからどこへ進むべきか

昨夜のTwitter座談会は面白かったのでメモっておこう。
「バカらしい」現状に甘んじてる自分としては耳が痛いのだけれど。


melonsode:   寝ない息子と格闘する嫁の横でブログ書く夫22:23:14
melonsode:   だって猿部屋の掃除するのぞっとするもん 22:23:30
simbastar:   @melonsode意外と簡単らしですよー(私はまだしてないけど・・・) 22:45:33
melonsode:   簡単とか大変とかそういう問題じゃなくてバカらしいと思って22:47:54
melonsode:   アメリカでもシンガポールでもどこでもいいけど、もう海外の大学いってDをやり直した方が価値があるんじゃない?22:50:04
simbastar:   @melonsodeそっちでしたか(笑) 22:50:23
melonsode:   もう××大に在籍していることのメリットよりもデメリットの方が圧倒的に大きいような気がしてしまって。22:51:52
fronori:   @melonsodeそりゃそうだね。もはやここにいる必然性がなくなった 22:51:52
melonsode:   いま研究に戻れるとしてどうするかな?って考えてみたんだけど、××大やめるっていう選択肢は全然ありだと思ってしまった22:54:46
fronori:   @melonsodeでもいわゆるstatus quo bias(現状維持バイアス)なんだよね、みんなが陥ってるのって http://bit.ly/190z3w 22:57:09
melonsode:   @fronoriも@simbastarもさ、気軽な独り身なんだから、海外行けば?もうこのまま日本にいても意味ないよ、たぶん。自分の競争力を高めるために外に出た方がいいと思うよ。時間を無駄にするな!22:58:21
melonsode:   研究所の状況も聞くところによると(Mo研が)敗戦ムードが濃厚っぽいし、見切りつけようぜ22:59:50
fronori:   @melonsodeD取ってから、と言ってたらいつまで経っても動けない、か。もし取れても動けないかもしんないし 23:00:58
melonsode:   いままでは居心地のいいぬるま湯だったけど、もう居心地の良くないぬるま湯だから、status quoも維持できないんじゃないか?23:02:04
melonsode:   いや、真摯に鑑みてみて、いまのままでDが取れると思えるならいればいいと思う。実際、Mo研からはDが何人も出ているから、無理ではないと思う23:03:31
melonsode:   D取ってからそれこそ行き場がないと思う23:04:22
melonsode:   なんかさ、名目上の指導教官が変更になって、研究所からは嫌がらせのようにスペースの縮小があって、あんまりにも惨めすぎない?23:06:17
knobu515:   @melonsodeぶっちゃけありだとは思う。Dをとった先をどうするかによるけど。。 23:07:44
melonsode:   最近、Mo研のこととか自分の研究のこととかさっぱり考えてなかったんだけど、昨日IとかHさんとかと酒飲みながら話してたらいろいろ思い出してき、今日もHさんと一緒に仕事しながら話していたら、なんか段々腹が立ってきてさ。23:07:59
knobu515:   @melonsodeあとは××大のDの制度を最大限に生かせてるかにもよるけど。 23:09:26
fronori:   @melonsodeそうだね、居心地の悪いところでがまんしてるのかな、現状として。その前の日にボスは学位なんていらないぜ、取らなくてもいいだろって言ってた。でもそれ言われたらもうどうしようもないじゃん。 23:11:14
fronori:   @melonsode研究室とみんなは好きなんだけどね。でもそれ大学関係ないか。 23:13:19
melonsode:   @knobu515D取ったあと研究者になるっていう選択肢は可能性の低い選択肢のうちのひとつだな。なりたいという気持ちも低いし、なれる確率も低い。 23:13:36
melonsode:   @fronori関係ないでしょ。そもそも××大も研究所もオレたちには関係ない 23:14:19
melonsode:   だからどちらの行事にも真面目にコミットする気が起きないわけだし23:14:36
melonsode:   もし海外で何かするのならDの学位はかなりのアドバンテージになると思うけど、国内だけで生きていくつもりならDなんてあってもなくてもいいとは思う23:16:03
melonsode:   意識や自由意志の問題は(今はむずかしいけど)これからも考えていきたい。いま声を大にしていいたいのは、所属なんかもうどうでもいいじゃんて話。23:18:01
melonsode:   オレがDを取りたいと思っているのは「独力で研究を行える人」であるというcertificationが欲しいから。外部機関によってそれを承認されたいから。23:19:45
melonsode:   それは神社のお守りみたいなもので、御利益はプラシーボなんだけど、でも、それを自覚していてもやはり自分にとってのお守りになるものだと信じている。23:21:46
knobu515:   @melonsodeだとすると、居心地ということを抜きにDだけをとってしまうのはありだとは思う。 23:22:18
fronori:   @melonsodeそれならDじゃなくて、論文書いてどこかの雑誌に投稿すればいいんじゃないの?それとも、日本にいても学位持ってるっていうステータスがやっぱり必要なの? 23:22:41
knobu515:   @melonsode海外にいって特に思ったが、日本より海外のほうがかなりDは重宝される。就職活動してるといったら、日本はあほかって言われたよ。 23:23:14
melonsode:   @knobu515んで、問題はいまのところにいて、Dとるのにあと何年かかる?って話で。オレいまD3だけど、あと3年ぐらいかかる気がするのね。 23:24:31
knobu515:   @melonsode仕事との兼ね合いもあるだろうが、この先どう生活していくかじゃないかな。その3年を使うかどうか。 23:26:10
melonsode:   @fronoriいや、日本にいようがなんだろうが、オレは自分のために自分の能力をcertificateしてくれる資格が欲しいんだよ。論文なんてどうでもよいよ。ひとりで勝手に自由意志の問題を考えればいいし、所属なんてもっとどうでもいい。 23:27:29
knobu515:   @melonsode俺は、博士号を資格だと思ってる。怒られそうだけど、企業にいても、対海外でも、がんばってきたとDrを付ける自信をつけたかったのはある。 23:27:39
melonsode:   @knobu515そうだよね。海外行ってビジネスやろうとおもったら、Ph. Dを持っていると信用力は相当ますだろうね。まあPh. Dをとったprofessionとは違うことをやっているとなんで?っていわれそうだけど。 23:28:40
melonsode:   @knobu515同意。Ph. Dは研究者のdriver's licence 23:29:51
fronori:   @melonsodeすでに社長っていう最強の資格を持ってるのに!(笑) 23:30:03
knobu515:   @melonsode俺はゆっくりでも博士5年までかけられるんなら、やるだけやってみてもいいと思うけどね。両立できそう? 23:32:32
melonsode:   @fronoriいやいや、社長はそれこそ誰でもなれるよ。1円で起業できる時代じゃんか。 23:32:42
fronori:   @melonsode資格うんぬんより、D持ってる持ってないにかかわらず、それでなにがしたいかじゃないのかな 23:33:47
melonsode:   難しいことがしたい23:35:17
melonsode:   自分が成長することがしたい23:36:42
melonsode:   たぶん、そっちが主で、「世界を変えてやる!」っていうのは従なんだろうな23:37:15
melonsode:   @alan_islandなんでもいいんです。難しくて、面白そうならば。 23:38:08
melonsode:   @alan_islandそれに合致するのが意識であり自由意志だったのです。 23:39:03
melonsode:   @fronori自信はなくないけど、極限の状態のときに、あと一歩踏み出せるか踏み出せないかという時が来て、そのときに恐れずに踏み出せるようにしておきたいんだ。 23:41:31
knobu515:   @melonsodeぶっちゃけ言うと、その二つと博士号は別にリンクするものではなかったりする。 23:41:33
melonsode:   @knobu515いや、するんだよ、オレの中では。 23:45:36
fronori:   @melonsode @knobu515自信とかじゃなくってさ、最大のネックは、本当に自分がやりたい具体的なことが実はまだわかってないっていうことなんじゃないかな(あ、ども初めまして。汗) 23:46:12
melonsode:   @alan_islandその講義は面白そうですが、そういうことじゃないです。コンテンツとして消費する側に回るんじゃなくて、そのコンテンツを作る側になりたいんです 23:49:39
melonsode:   @fronori確かに具体的なことはまだ見えてない。 23:50:13
knobu515:   @melonsodeだから、時間かかるんだよな。まあ、資格だと思っているなら、割り切って取る。ってのが一番だと俺は思うよ。 23:50:33
melonsode:   でもそう遠くない未来にくると思う。その時に躊躇なくアクセルを踏めるようにしておきたい。23:50:45
knobu515:   @melonsode自らを成長、世界を変えるは、Dをとりながら、でも、とり終わるまでに終わるものではないかと思うよ。 23:51:38
melonsode:   みんなのいいたいことはわかるよ。自由意志をやりたいの?世界変えたいの?会社はどうするの?ってことでしょ?(笑)23:53:05
melonsode:   全部やるんだよー23:53:13
melonsode:   ん?取り終わるまでに終わるものではない、っていうこと?23:54:20
knobu515:   @fronori そうだと思います。何をしたいのかが、具体的になってるかどうか。だと思う。俺は博士卒業して、企業人になります。23:54:57
knobu515:   @melonsode博士をとり終わるまでに、「世界を変える、成長させる」は終わらないってことさ。 23:55:42
knobu515:   @melonsodeこの一言で、完結な気がする。全部やればいいと思うわw 23:57:29
fronori:   @melonsode(話してる相手が実は別のひととも同時に議論してた、っていうのなんか妙におもしろいな。途中で気づいたけど。いきなりメタ認知。) 23:57:57
melonsode:   それはもちろんそう。わかっているよ。>博士をとり終わるまでに、「世界を変える、成長させる」は終わらないってことさ。23:59:55
fronori:   @knobu515博士後のビジョンがあるのすばらしいと思います。僕はまだないなあ。@melonsode はどんな「遠くない未来」を想定してるのか気になる。 0:00:06
melonsode:   「世界を変える、成長する」は一生やっていく0:00:11
melonsode:   死ぬほど難しいことにもチャレンジするときに、ビビって逃げるかもしれなくて、そのときのお守りが欲しいということ。0:00:53
fronori:   @melonsodeお守りがなきゃいざというとき踏み出せないパパなんていやだよう(by 息子) 0:04:24
knobu515:   @fronori まあ、ぶっちゃけ内定が決まってるからっつーのもありますけどねw 助教の道も言われましたが企業に行きます。00:04:33
melonsode:   @fronoriうーん、ちょっとそれむかつくよ 0:05:12
melonsode:   いまこの瞬間が、踏み出す時でそんなときに「博士とってないからだめかも」っていうのは息子になじられちゃっていいと思うけれども0:05:53
melonsode:   いつかそういうときのために自分を高めておきたい、偽物のお札でもいいからとっておきたいっていうのは恥ずかしいことかなあ?0:06:20
fronori:   @melonsodeごめん。ぼくが言う台詞じゃないし、そんな立場でもなかった。 0:06:45
knobu515:   @melonsode全部やっても、何からやるかを精査するべきでは?同時にはやるんだが、どれから片付けるかは、また違う気がするし。 0:07:26
melonsode:   @knobu515それは正論だけど、もっと具体的に何をするのか決まらないと、その選別もできないっていうジレンマ。 0:08:45
melonsode:   すごく短期的には、来年の春まではいまのまま会社の仕事を全力でやることはもう既定事項で0:09:20
melonsode:   そっから先、会社の業務をある程度ひとにまかせて、オレはある程度会社とは距離をおいて大学に戻るか0:10:07
melonsode:   それとも会社を売却して、学位に専念するか0:10:25
melonsode:   それとも手にしたお金で事業を始めるか0:10:36
fronori:   @melonsodeでも、「気軽な独り身なんだから」ってのも、ちょっとむかついたけどな 0:10:46
melonsode:   まだそれは決めあぐねている。というか、一年後会社がどんな状態になっているかで取れる進路は変わるから、一年たってみないとわかんないんだよね。0:11:21
knobu515:   @melonsode @fronoriまあまあ、落ち着いて。 0:11:40
knobu515:   @melonsodeだとすると、まずは仕事、そのあとの選択肢がいくつかあるようだね。そこの選択肢を来年減らさないように動くべきでは? 0:12:50
knobu515:   @melonsodeこのタイミングでいうのもなんだけど、来年×月に俺も結婚しますw 0:13:51
melonsode:   @fronoriどっち?「気軽」or「独り身」 0:15:31
melonsode:   @knobu515あ、そうなんだ。ついに?式すんの?鍵班呼ぶの? 0:17:27
melonsode:   @knobu515, @fronoriありがとうおふたりさん。ばーっとしゃべってすっきりしたぜ。明日も仕事なのでもう落ちます。 0:20:26
fronori:   @melonsodeもういいよ。でも強いて言うならandじゃない?(爆)ごめんごめん、こっちの方が言い過ぎたから。おやすみ 0:20:48


(勝手に転載すみません。申し訳程度に伏せ字にしてあります。)

「時間を無駄にするな!」

という激励を深く肝に銘じよう。

山ごもる

父の実家のお掃除とお墓参りに行った。
山奥なのでケータイが通じず、もちろん
ネット環境などないので陸の孤島である。
対岸の田んぼの畦道沿いに桜が咲いてる。


もう誰も住んでないのでかなり大変なことに。
一日目はやっと寝る場所を確保するだけでも、
気付いた頃には夕食が夜中になっていた。
論文をたくさん印刷して持って行ったけれど
そんな余裕も、そもそもの読む暇もなかった。
毎日掃除で疲れて深く眠った。そしてくり返し。
帰る頃にはどこもぴかぴかに磨き上がった。
いつでも住めるというくらいになって嬉しい。


予定を繰り上げて四日で終わりし、最終日は
帰る途中でMiho museumにふらりと立ち寄った。
ここの建物を建築したI.M. Peiという人は
ルーブル美術館のガラスのピラミッドや
ワシントンのナショナルギャラリーの東館を
設計したことで有名な建築家なのだそうだ。
日本家屋風のガラスの建物やそこにいたる
トンネルから森の上を抜けるワイヤーの橋など、
変わった趣向で前衛的であり刺激的だった。


美術館の収蔵品もすばらしくて、どうやって
個人がこんなに集められたんだろうと感嘆する。
エジプトのホルス神像やローマのモザイク、
アッシリアの壁画にガンダーラの仏像や、
ペルシアの絨毯、古代中国の什器や装飾品。
どれもすばらしく、息が止まりそう。
日本のものも茶器などを中心に揃えられ、
中でも曜変天目茶碗の暗い中にさざめく
星空のような色彩を放つ輝きに魅せられた。


若冲の象と鯨の絵は今は展示されておらず、
いつかどこかで見られたらいいのにと思った。
その代わり、エジプトのカバ像を愛でた。


帰りの車中はこんこんと眠った。

自分の足を信じるということ

一日中座っていると体が硬くなるし、なにより運動不足だ。
それで外に出て歩こうと思った。


折しも、残業つづきで働き盛りのとある先輩は
会社で五本指に入る不健康さと検診で注意された。
いろいろ検査で引っかかったので病院に呼び出され、
おっかなびっくり出された処方は、歩くように、と。


というわけで、たまの休みに二万歩をめざそう、
と軽く意気投合して、どこかを歩く会を開いた。
記念すべき第1回目は上野から浅草まで歩いた。


予定を決めずに上野に集合して上野公園を散策。
その日はパキスタンのバザールをやっていて、
お昼だったので、ナンにタンドリーチキンをはさんだ
サンドをほおばった。屋台の煙の中にいるおっちゃんと
こちら側にいるその友人があちらの言葉でしゃべってる
足もとに女の子がいて、手を扇いで煙を散らしている。


こっちに行くと藝大、などとすこしばかりの土地勘で
適当に歩きながら都美館の裏を回っていたら動物園の
旧門があって、そのときは通り過ぎただけだけれど、
しばらく進んでから、動物園に入るのも悪くない、
という話の流れになって、入園は始めてだった。


細かい案内板やクイズなどに真剣に取り組み、
写真を撮りながら回っていたら時間が経つ。
気付けばもう動物たちが室内に戻る時間で、
まだ東園の途中なのに、手つかずの西園を
ひと目見ようと、この時間にはすでにモノレールは
営業が終わっているし、そもそも歩くために来たから
動いていても乗らなかったろうけれど、急ぎ足で
橋を渡って、キリンを見に行ったらもういなかった。
気落ちしていたら、室内でまだ見られると言うので
ぐるっと回って人で込んでいるところを漸進したら、
背の高い立派なキリンが優雅に葉っぱを食んでいた。
その隣に、ひっそりとオカピの縞模様が映えた。
爬虫類館と小動物館は間に合わず、残念。


撮った写真のスライドショーはここ

http://twitpic.com/1b9nwh 動物園に行った。
リャマがなかなかこっち向いてくれなくて、
草の隙間からぱちり。

アルパカかなと思って近づいて名札を見たら
リャマだった。あり?ちがいは大きさらしい。
大きい順に、リャマ > アルパカ > ビクーニャ。ほえ〜。

Mar 27th @fronori


その後、弁天様にお参りしようと思ったら
夕方なのでまたもやすでに閉まっていた。
浅草まで歩いて、天ぷらそばを堪能した。
帰りに芋ようかんと人形焼きを買った。


これは前回の強歩会で、いま書こうと
思ったのはこれの次の会なのだけれど、
それはまた後々書かれるに違いない。