2009-01-01から1年間の記事一覧

飾らずにいつもの言葉で話せたら

年の暮れが近づいて、10年以上音信不通だった 神戸の頃の友達から手紙が来て心の底から驚いた。 2、3年したら戻るつもりで関東に引っ越して、 でも大震災があったり(僕の住んでたマンションの 別の棟は傾いて、前にあった古い木造住宅は全壊、 すぐ近くで…

もちろん箱を開けないことだってできたスタバのマグで

日記を書けなくなるのもバートルビー症候群だろうか とふと思う。そんな高尚なものではないのに。 『白鯨』で有名なハーマン・メルヴィルの作品に "Bartleby, the Scrivener"というのがあって、 それに因んで、エンリーケ・ビラ=マタスが 『バートルビーと仲…

どう見えているかが自分には見えないもどかしさを超えて

一年に一回だけ変なキャラクターになっても 許されるというのはなかなかいい制度だと思う。 どれくらい変でおかしいのか自分ではさっぱり わからないのが何とも言えず悔しいけれど、 (そもそも自分の動きすら見えない!) かなりギャップがあって、それが意…

文芸昨今、脇にも逸れつつ

文芸誌の発売日は毎月7日らしい。というのは臆見で、 群像と文學界については確かにそうであること知った。 保坂さんが11月から群像に「未明の闘争」という連載を始めて、 さらに今度は1月から文學界に「カフカ式練習帳」という 新連載を開始するというから…

大事なことを忘れたり、思い出すことも変革である

パラダイムシフトというのは、人間の側が変化することだ。 それなら、人間なんて毎日変わっているじゃないか。

雨上がりの星降る夜

深夜、雨が上がったようだったので、 星は見えないだろうかと思って庭に出た。 明け方に向けてしし座流星群が極大になる。 ほんの400年前の彗星の通り道を地球が辿り、 そのかけらが流星となって降りそそぐ。 獅子の大鎌とか、せめて一等星のレグルスや 近く…

ジョナゴールド、ふじ、王林、北斗、ふじ

保坂さんが久方ぶりに新しい小説を雑誌『群像』に 連載し始めた、と知ったときにはすでにその号は いろんな本屋さんを探したけれどもう置いてなくて、 すこし落胆しかけた後に、バックナンバーを所蔵する 図書館に行けば読めるじゃないかと思い当たった。 エ…

魂のともしび、重力と真空、上昇、そして恩寵の二乗としての下降運動

詩が紹介されているのを見た。それがこの詩。 暗い心 ものを考へると くらいこころに 夢のようなものがとぼり 花のようなものがとぼり かんがへのすえは輝いてしまふ 八木重吉 最後のフレーズでふるえる。 気になったので探してみた。 目に留まったそのうち…

探索と時間、自分の背中を押す自分とあるDanishの言葉

探すときにかかる最大のコストは時間であるが、 時間だけは自分の手持ちをいくら注ぎ込んでも それが自分の生きた時間としてかならず残る。 それでも生きなかった時間が気になるなら、 取り返しのつかない時間を生きるのではなく、 これからの時間をもっと生…

ああ、僕の魂よ

ここ毎日、朝4時とか5時に目が覚める。 ちょっと早すぎるし、いくらなんでもまだ寝てないと とその後なんとか布団の中でいくらかねばってみて さすがにもう起きようと思ってシャワーを浴びる。 なんでこんなに早起きで健康的なのか不思議である。 そう思っ…

魔法瓶と温故知新。お湯は冷めて水に戻り、また火にかけられる

10,000kmを超える12時間以上の空の旅を終えて帰国した。 行きはMinneapolis乗り継ぎ、帰りはDetroitの経由だった。 口を開けて寝ていたせいで、喉がカラカラでちょっと痛い。 家に帰ったら、洗濯機と冷蔵庫と電子レンジと掃除機と それから魔法瓶までが新し…

終わりと共にある始まり、赤い験と水の交換、口をもらった魚について

発表は無事終了しました。 ランチタイムを過ぎれば、どんどん来てくれた。 ものすごい盛況で、数十枚印刷していったハンドアウトが 途中で全部なくなってしまうくらい。売り切れ御免。 それで、corresponding authorのアドレスをメモする人も。 いろんな人に…

途方に暮れてしばらく迷子、ずいぶん濃密なアートの時間

宿のすぐ近くからシャトルバスに乗れたのでとても便利。 ちょうど満席になるところだったけれど、座れた。 時間感覚がおかしくて、実際に乗っていたのは10分か せいぜい15分くらいなのに、30分以上乗ってた気分。 シカゴの摩天楼を眺めながらsubjectiv…

空の旅を終え広大な大地に降り立ち異国の地で今宵

シカゴに着いた。 外は寒いけど部屋の中は盛り上がってる。 シカゴピザを食べた。ボリューム満点、お腹いっぱい。 Samuel Adamsのピッチャーがどんどん進む。ああ美味い。 今は夜。 みんなの顔。 こんな感じで寛いでる。 という、みんなの発表前夜。楽しい。

よい風が吹きますように

なんとかポスターの原稿を形に仕上げて みんなに見てもらって細かい修正をして、 印刷がズレにズレ込んでぎりぎりの時間に。 やっと印刷が終わったらインクが乾かないので 強力な磁石で四隅を留めてドアに貼り付けて、 うちわや扇げるものを手に持って手動で…

ひとところに留まれないがゆえに

およそ天地の間(かん)にわからんものは沢山あるが 意味をつけてつかないものは一つもない。 『吾輩は猫である』 とかく人間(じんかん)にわからんものは沢山あるが 意味をつけ得ぬこともしばしばである。 宇宙は謎である。 謎を解くのは人々の勝手である…

はぐれられない僕たちへ

「おじさん道に迷ったの?」 「道はどれでも地上にあるのだから、 人間は決してはぐれることはないのだよ。」 James Stephens (1912) 電車に乗れば家に帰れるし、道を歩けば家にたどり着く。 さて、家はどこにあるの?それはどんな家?

生きた証を風に乗せて

スターバースト銀河で生まれている大質量星の個数は 数万個から数十万個、中には数億個なんていうものまである。 大質量星の寿命は質量によって異なるが、だいたい数百万年から 数千万年である。したがって、スターバーストで似たような 質量の大質量星が一…

人も自然だとすれば

自然は思ったより頑愚(かたくな)であった。 夏目漱石『明暗』

ときどきリンゴ。迷わないためのショートカットでたまに迷うのもいい

つい最近、Exposéがトラックパッドジェスチャーで使える ということを野澤君に教えてもらって感激した。 (システム環境設定の"ExposéとSpace"から設定できる。) 「オレはこれがやりたいからMacにしたんだよ、 パッドから手を離していちいちキーボードを見…

中秋、夜の雲にかくれんぼ

夜を追うごとに月がまんまるくなってきていて、 姉が今夜は中秋だよと言うので庭に出て月を眺めた。 Click the Moon for slideshow! 最近、たまたま寄った図書館の新着コーナーにあったのを 手に取って借りてきた銀河の本をちょっとずつ読んでいて、 銀河に…

大人ですもの、これしきのことで熱くなっていてはいかん

もしかしたら、何らかのクレームがつくかもしれない ということはあらかじめ予想していたのだけれど、 このことで事務手続き的な連絡がついにやってきた。 だれかが通報したんだろう。だれがとは言うまい。 でも、そんなことはどうでもよい。くだらない。 文…

やった、頼もしい同期に叱られた

ねえ意味分かってる?分かってないでしょ。 Single quote(')とback quote(`)は違うんだよ。 説明しながら紙にえんぴつで書いてくれるソースを とりあえず頷いて返事をしながら打ち込んでいたら、 打ち間違えに気が付いて指摘されて、ぴしゃり。 たしかに…

ポインタ、だからscanf()の第2引数にアンパサンドが付くんだ

野澤くんがHさんから借りた『独習C』を又借りして読んでる。 今日、最初からぱらぱら読み始めて、今238ページ。 最初は飛ばし読み気味だったけど、だんだん未知の領域に 突入するにつれ速度が落ち始めて、しまいに止まる。 目次。 1,Cの基礎 2,3,制…

マヨラナの夢、0νββ

100年少し前に生まれたイタリアの物理学者 Ettore Majoranaが30代になったある時、 突如、行方をくらませた。 フェルミ曰く、アインシュタインや ディラックを凌ぐ天才であったと言う。 There are many categories of scientists, people of second and thir…

涙の理由

目薬を差した直後に天然水を飲んだら、目薬の味がした。 それなら、涙した後に水を飲んだら、涙の味がするだろうか。 そういえばこんな研究があった。 Tearing: Breakthrough in Human Emotional Signaling http://www.epjournal.net/filestore/EP075256.pdf…

Smithくんのこと。トライアルをパスできる選択肢があると

選択肢が複数あって、どれか選べないときに、 トライアルをパスできる選択肢を作ったという Smithさんのことを教えてもらった。ありがとう。 それはこんなお話。Delayed match-to-sample taskや、 あるいは、dotsがdense/sparseかを判断するタスクで 覚えて…

ぼやけるのには理由があって

最近、デジカメで撮った写真がことごとくぼやけるのは なんでだろう、衝撃とかで壊れちゃったりしたのかと思ったら、 レンズが接写モードになっていたことにさっき気がついた。 そうか、だから近付いて撮ったマルオミナエシの写真だけ くっきりと写っていた…

突然だけど、お伊勢さんに参ろうか

どこに行こうか思案しているうちに そうだ、お伊勢さんを参拝しなければ、 と思い当たる。近鉄で行けるはず。 京都駅地下街のポルタで本屋さんを探して 伊勢・志摩のガイドブックを見つけて眺め、 この時間からでもまだ行けるかどうかを ネットで乗り換え検…

かもわけいかづちじんじゃにてわきいづる

朝早く起きて、近くにある上賀茂神社にお参りする。 爽やかな空気を吸って清められ、穏やかな気持ちに。 ここに来ないと京都に来たという感じがしないくらい ほとんどいつもお参りするなじみ深い場所なので、 また来たのだなという実感がようやくわいてくる…