非連想ゲーム

昨日は午前中に輪講に出て、
「抑制」という言葉の意味が、
実は今までまったくもって、
理解できていなかった自分、
という驚愕の事実にさらされて、


話は突然変わるけれど、
イチゴが70%というチョコを戴き、
それはもはやチョコと呼んでよいのか、
だってチョコは30%ってことなのに、
生換算という言葉でだまされないぞ、
でも苺というかストロベリーというか、


どっちでもいいけど、やっぱイチゴ。
生のイチゴを70%齧りつつ、同時に
チョコを30%口に溶かしたとしても、
あんなに美味しくはならないだろう。
いやそんな思考実験を考えるだけで、
イチゴに悪いし、チョコの沽券に関わる。
ああしかし、なんたるランデブー、
ストロベリーチョコって誰が考えた。


車窓の空、遠くにぽかりと雲が浮かんで、
一瞬富士山に見えたんだけれど、
それは見間違いで、やっぱり雲だった。
それにしても天気がいいものだが、
そのとき、今日は、どうしても、
池上線で上野に行かなければならない、
と強く思い始め、そして確信した。


終点で降りた後、これで使命は果たした、
思い残すことはないくらいの満足感で、
たった池上線7分の乗車で、(ただ眠い)
それだったのか、今日やるべきことは、
違うと思う。


山手線に乗って25分かかるのか、
とぼんやりしていたら、またもや、
エキュートにぜひ寄ってみるべきなのだ、
という思いがこみ上げてくる、なぜか、
品川を通るのは久しぶりであるし、
入場券を買ってまで入るというよりも、
あくまで、通りすがりにたまたま、
ふらり立ち寄っただけというスタンス、
が正しいあり方だと信じられたから。


惣菜4品盛り合わせと黒麦パン1つ、
こんなぜいたくな組み合わせは、
今までなら手を出さなかったに違いないが、
今日は値段に糸目をつけなくても、
たまにはそういう日があっても良くて、
そしてそれが今日だったと仮定してみて、
しっくりくるような気がしたものだから、
意外と、いやしばし行ったり来たり悩み、
最後はあっさり、これください


手に入れた昼飯をぶらぶらぶらさげ、
ぶらが3つ並ぶと<|<|<|だ、
(けっとが3つ並ぶと|>|>|>)
これはせっかくだから上野公園にて、
食べるべきだろうと念入りに計画し、
噴水の近くなどで、願わくは、
日差し、太陽の力、小春日和とは行くまい、
さりとてなかばぽかぽかしていれば、
それにこしたことはないと、


簡単に裏切られるものだ。
冬の上野公園を舐めるものは、泣く、
まじで寒い、こんなところで、
のんきにお弁当を食べようだなどと、
どこかのうすらばかが考えたのか、
黒麦と小麦の違いは分からなかった、
おかずはしっかり目の味付けで、
寒さに負けはしなかったけれど、
だからといって寒さはまぎれず、
早々に引き上げることにせざるを


芸大のカフェ、食堂かもしれない、
あったかい紅茶をすぐ買い求め、
手を温め、さっきのお弁当は、
ここまで持って来るべきだったと、
2、3口だけ、くちびる潤す。


言葉も順番も思い出せないものだね。
玉子焼きは質感が似ているからダメ、
何に似ていたのだか、FOK.
非連想ゲーム奥深し、あなどるなかれ。


隣の解剖学実験室には、ホルマリン漬けの
標本が並んでいたことに帰る前気付き、
こちらの部屋に長居しなくてよかったと、
人体模型をいじってる人がいて、今にも
壊してしまいそうではらはらしていたら、
その人もこういうのは苦手だと言っていて、
そのくせどうして平気で触れるのだろう。


みんながわーわー言っているけれど、
なんだか所在ないともらしている人がいて、
自分もそんな気がしていたところだから、
そろそろ自分もおいとますることにした。
みんな家に帰れたのか、ちょっと気になって、
でも帰れないということが楽しいこともあり、
柿の種があんな美味しくやめられないように、
どこまで夜は更けてもいいのかもしれない。