霧の村マコンドはまだ遠くにありて

Mac OS X 10.6 Snow Leopardは操作性が上がって快適らしい。
アップグレード版もそんなに高くないし導入してもいいかも。
でも一部でプリンターが使えなくなったりしてるとか、
出たばっかりだといろんな不具合とか調節不足とかあるみたい。
評価が出そろって、安定してくるまでもうちょっと待つか。


気が早すぎるけれど、10.7の愛称はどうするんだろう。
ネコ科の名称で次は何がくるのかな。どきどき。
新しい要素を組み合わせてみたということで、
ライガーとかレオポンとかだとびっくりする。
でも新要素ってどんなのがあったらうれしい?


ヒョウについてwikiにこんな記述が。

古代ローマではヒョウの息は芳香を持ち、
動物たちはこれに魅了され、
ヒョウに狩られてしまうと信じられていた。
この香りに抗することができるのはユニコーンだけ
であるとされた。これが転じてキリスト教では、
人々をキリストに導く伝道者の象徴とされた。

そうなのか。Leopardはevangelistの象徴だったのか。


突然だけれど、豹頭の戦士が主役の長大な小説
グイン・サーガがアニメ化されていて(進行形)、
キャラ原案が皇なつきなので、好きなタイプの絵。
最初はセリフが回りくどいと思ったけれど、
慣れるとよくもまあこんなにヴァリエーションを
考えつくものだなと思ったり逆に感心してしまう。
ちょうど、Sophie Audouin-MamikonianのTara Duncan
シリーズでいろいろな魔法を唱えるときを思い出した。
日本語版の表紙は村田蓮爾なんだった。嫌いじゃない。
最近本屋さんで6巻まで出ていて、上下二冊ずつなので
けっこうすごい冊数に。いつのまに増えていたのか。


でもやっぱり、"Harry Potter"のspellの方がシンプルでいい。
懐かしい映像が見つかったので貼ってみる。
Wingerdium Leviosa

二人ともまだめちゃくちゃ小さくてかわいい。
Hermione Grangerファンが増えた瞬間だと思う。
あ、Granger causalityのSir Clive Granger
ノーベル賞受賞。ついこの前の5月に亡くなられた)
と同じ姓だ。イギリス人とのハーフという設定だった。


ユニコーンと言えば(どこまで遡るのかと思いきや)、
村上春樹の『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』を
今読んでいる。本当は、『ダンス・ダンス・ダンス』を
読みかけて、『羊〜』から引き継ぐ喪失感に耐えられず、
そちらは一時投げ出して、ファンタジーを読もうと思った。
1Q84』はまだまだ先。3とか4が出る頃には読むかも(笑)。
ともかく、一角獣と夢読みと計算士とやみくろが出てくる話で、
同時並行して別々の話が進行してようやく絡まり始めたところ。
森博嗣の『百年密室』シリーズを彷彿とさせるように感じた。
もちろん出版の順序は逆で、軽さを出さないようにしているから
方向としても反対なので、単に、読んでいたときのモードが
似ていて個人的に思い出させたという弱い弱い紐帯しかない。
そもそも、ガルシア=マルケスの『百年の孤独』もまだ
読み始めた途中であまり進んでおらず、ブエンディア大佐が
子どもの頃父親に連れられて、氷というものを初めて見た
あの日のことがなんなのか分かったのとあと少しまで止まり。


スペイン人の名前は父親と母親の名前を両方
もらって繋げるので、ガルシア=マルケスの両方で
姓なのだと最近知って、そうか、チェ・ゲバラ
若き日を描いた『モーターサイクル・ダイアリーズ
や『天国の口、終りの楽園。』という映画に出ていた
ガエル・ガルシア=ベルナルの名前もそうで、
(洗礼)名+父方の姓+母方の姓という構造で、
だから、ガブリエル・ガルシア=マルケス
勝手にマルケスと略したりするのはよくない。
ピカソの名前は複数の聖人や祖父、伯父、乳母など
縁者の名前を連ねたので長くてありがたいけれど、
もしシンプルに基本ルールに則るだけなら、
パブロ・ルイス=ピカソになるはずで、
最初はそう名乗っていたけれど、あるときから
父方のよくある姓のルイスを省いたのだそうだ。
ピカソの方はかなり珍しい姓だったらしい。


この前テレビで世界遺産の街を紹介していて、
イタリアの中にある小国のサンマリノ共和国は
聖人マリノが人びとに束縛から自由な
土地として山岳の頂に街を興したことに
端を発し、以来、周囲の国々が統併合されて
イタリアという統一国家ができたときにも
独立を貫き通し、現在に至る珍しい場所。
政治体制もユニークで、独裁を防ぐため、
トップには執政を二人置いて、しかも
その役は一般人から選ばれるのだと言う。
半年毎に変わる執政に選ばれた二人の市民は
「閣下」と呼ばれ、国の代表者を務める。
古式ゆかしい伝統と誇りを今に伝えると。
イタリアの中で独立している小さな国、
という紹介を最初に聞いて、なあんだ
ヴァチカンのことかと思ったけれど違って、
緑の樹々に覆われた天に聳える山上の街、
そんな桃源郷みたいな国があったのが意外。
実際、第二次大戦では中立国として、
大勢の難民を受け入れたりもしたとか。


イタリアに行ったときにはいろいろ回った。
小鳥に説教をする聖フランチェスコ
画のあるアッシジは小高い丘の上の街で
明るい太陽の燦々と降り注ぐ高い場所で、
そういう場所に城塞都市を築いたから、
ああいう都市が奇跡的に独立国として
残るとサンマリノみたいになったのだろう。
DQ VIのサンマリーノの語源でもある、か。


高い山や飛行機に乗って急な高度差があると
耳の鼓膜が張って痛いときがあるけれど、
そのときに耳抜きをすると、突然、
周りの音が大きく聞こえるようになって
一瞬びくっとして、すぐにまた鈍感になる。
世界の終わりには、聞こえなくするための
音抜きが登場する。耳から空気というか
圧力を抜くのではなく、音を抜くという。
しかしそんな技術が外にもれたら大変なので
機密扱いで厳重に秘匿されていると言う。
それと一角獣の骨の額の穴が関係しそう。


氷海に棲むイッカクの角はあごが発達したもので、
角ではないのでユニコーンではないのだけれど、
でも、なぜねじれるのかは不思議で仕方ない。
やみくろがどんな存在かはまだ全然わからない。