自分の足で歩いたところは忘れない

世界陸上のマラソンを見たらベルリン市内を走ってて、
そのコースが、ほんの数ヶ月前に自分も、自分の足で
歩きまわった場所ばかりで見覚えのある風景や建物が
どんどん流れていくので、一人旅のことを思い出した。


連邦議会議事堂、ティーガルテンポツダム広場、
アレクサンダー広場、赤の市庁舎、博物館島
ボーデ博物館、ウンテル・デン・リンデンの並木、
フンボルト大学、そして、ブランデンブルク門
同じ所を選手達が何周もする。ところどころ
かなり狭いところ、門の下とかをマラソンコース
に入れるなんて、すごい選択をするものだ。


めったに靴なんて欲しいと思わないし買わないのに、
いい形の革靴があったのでドイツで靴を買った。
すらりとした細身の靴で一目見て気に入った。
ベルリンを歩き通すツアーのときにも履いて、
発表のときにも履いて、この前の結婚式で履いた。
ちょっとだけ甲がきつくて、ずっと履いてると
じんじんしたりもするけれど、これから履くうちに
皮が伸びてもっと足にフィットしてくるはず。


自分の足で歩いたところのことは忘れない。
とふと思った。
そして、ときどき思い出さなきゃいけない。