かもわけいかづちじんじゃにてわきいづる
朝早く起きて、近くにある上賀茂神社にお参りする。
爽やかな空気を吸って清められ、穏やかな気持ちに。
ここに来ないと京都に来たという感じがしないくらい
ほとんどいつもお参りするなじみ深い場所なので、
また来たのだなという実感がようやくわいてくる。
きれいに砂が盛り上げられている妙。
てっぺんに松の葉が添えられている。
境内に流れるならの小川。水がきれい。
百人一首にも登場すると言われる。
風そよぐならの小川の夕ぐれは
みそぎぞ夏のしるしなりける
今から思えば、ここで式年遷宮という文字を見たことが
プライミングになっていたのだろうと思い当たるけれど、
もちろんこのときはまだ、そういうのもあるんだなという
くらいで特に気に留めることもなく通り過ぎただけ。
来月の笠懸けでは、ここを流鏑馬が疾走する。
でも今は芝生の間にのび行く静かな小径。
妙にインパクトのあるネーミングの古木。
帰りは明神川沿いに昔の社家が並ぶ道を
通って帰ろうと思ったら曲がる道を間違えて、
ちょっと大回りしてから戻る。よく歩いた。
お昼すぎに鴨川べりを歩いて途中で
渡り石をつたって川を渡り駅に向かう。
地下鉄で京都駅に出てすぐに帰るか、
バスでどこかの神社かお寺に行こうか。
清水寺か南禅寺の琵琶湖疎水の流れる
水路閣が好きなので行こうか考える。
でも別の可能性についていろいろ迷う。
他に行くべき場所があるような気がして。