途方に暮れてしばらく迷子、ずいぶん濃密なアートの時間

宿のすぐ近くからシャトルバスに乗れたのでとても便利。
ちょうど満席になるところだったけれど、座れた。
時間感覚がおかしくて、実際に乗っていたのは10分か
せいぜい15分くらいなのに、30分以上乗ってた気分。
シカゴの摩天楼を眺めながらsubjective timeが間延び。
あるいは、それはしあわせな時間の過ごし方かも知れぬ。
つらいというのではなく、車窓をぼんやりゆるく味わう。


SfNの会場の入口で名札のひもを受け取って首からぶら下げ、
裏表をまちがえて入れたので慌てて入れ直して平生を装う。
恒例の(むだと言ってもいいほど)分厚い冊子の束を受け取る。
1日分1冊+αで6,7冊分厚い雑誌を手に入れて荷物が重い。
学会名ロゴ入りの袋(エコバッグ)があるのでそれに入れる。
でもこの重さに耐えられるのだろうか。破れないか心配。


おもむろにポスター会場に向かう。
そして、途方に暮れる。


なんなんだこの広さは。
全力で迷子になってくださいと言わんばかりだ。


Tシャツを配っていたのでもらう。すごい。
こんな大盤振る舞いのブースがあるんだと感心。
それから、ルーレットでわりとよさげなものを。
当たりの欄に書かれてた"Mouse"というのが、
もし生きてる方だったらどうしようと不安に。
となりの"Pen"だったら無難にペンなのに。


本当に、たとえば特殊なknock-in/outとかの
可能性がまったくないわけではないところが怖い。
現に、その隣は"Antibody"という当たりがあり、
というかそんなものもらっても困るというか。
でも、USBマウスをもらえたのでほっとした。
3人くらい前の人はiPodを当ててすごかった。


それでいろいろ目移りしながら刹那的に周り、
気付くと集合場所がどこだったか分からなくなってて
戻れなくなって会場をぐるぐる何周もしてしまった。
少なからぬ睡眠不足による空間認知の低下だろう。
ランドマークを覚えておくべきだったけれど、
とりあえず何も考えずに歩き出してしまって、
思いつくままポスターやブースを巡っていたら
どの方向から自分が来たのか分からなくなり、
焦燥感が高まる。合流できないのは厳しい。


でも余裕を持って早めに移動をし始めたお陰で、
さすがにだんだんと空間配置と方向感覚を取り戻し、
読めてなかったフロアで分断された見にくい地図の
つながり方も把握できてきて、やっと目的地に。
見知った顔が見えたときには心底ほっとした。


お昼はTurkeyのサンドイッチをほおばる。
Mayo, Tomato, Lettuce, Pickleをトッピングして
オーソドックスな美味しい味に仕上がった。
Cherry cokeの味がすっきり甘くて、
こってりなメインとほどよく合う。


午後はシカゴ美術館でアートに浸りきる。
古典から現代までものすごい収蔵数で、
とてもじゃないけれど全部は見られない。
それでも、あまり欲張らずに好きな作品を
心ゆくまで観賞して満足しながら歩いた。
SeuratやMonet、Goghなどを飽きるまで。


夕方、ミシガン湖を見に行った。
思いついて、みんなで集合写真を撮った。
角度が難しいし、移り具合もゆらぎがある。
レイアウトも調節できない。光と影がある。
それもまた乙なもの。みんないい表情。


@Michigan Lake


@Michigan Lake


それから、Skydeckに上ってサンセットと夜景を堪能。
Skydeck


部屋にラジオがかかってていい感じの音楽が流れてる。
クラプトンやU2とか、選曲がかなりいいセンス。
なかなか充実したいい一日の締めくくり。おやすみ。