群集心理

大学から帰ろうと思って駅に行ったら、黒山の人だかりが出来ていた。
何事かと思ったら、ドラマの撮影をしているらしい。
「見物する人はこちらに寄って下さい〜」と言われるまま、
とりあえず人がぞろぞろ固まっている中に加わってみる。


電車が来るまでの時間つぶしのつもりが、なかなか撮影は始まらず、
エキストラの人たちが何度もリハを繰り返している。
こんなに人が集まっているのだから、
きっと一人くらい有名人でも来るに違いない!
と思って、まだかまだかと待つ。


現れたのは、矢田亜希子だった。
相手役は玉木宏だったらしいが、とりあえずこちらはどうでもよい。
遠巻きにしか見られなかったけれど、たぶんかわいかったのだと思う。
スタイルはよかった。
髪型とか、わー本物だ〜という感じ。(そりゃそーだ。笑)


撮影は続いていたけれど、7時になったところで、
「7時になったので、16歳以下の方は見物できませんので
お帰りください〜これは警察からの指導ですのでどうぞご協力ください。
何かあった場合に責任が取れませんので…」と。


ガードの人たちが(16歳以下限定)人払いを始めた。
そんなルールがあったなんて初めて知った。
それを聞いて、制服を着た女子中学生たちが、
えーなんで〜とぶつぶつ不満を漏らしていたのが、
ちょっとかわいそう?でもなかった。
それで、とりあえず当初の目的も果たしたし、
そそくさと帰ることにした。


うちの大学は、わりと郊外の鄙びたところにあると思っていたけれど、
こんな有名人がロケに来たりすることもあるのか!
というのが新鮮な驚きだった。
ちなみに、僕が通りかかる前には、天海祐希も来ていたらしい。
ちょうど今夜始まった「トップキャスター」と言うドラマだそうだ。
でも、たぶん見ない。