private static final char DefaultSleepy

とある珈琲のような名前の<コト>と闘っていた。
それに対抗すべく、と言うわけでもないが、
インスタントのロイヤルミルクティーを淹れてみた。
ちょっと甘すぎる。


コンパイルは上手く行くのに、実行しようとするとしつこく
An agent cannot be initialized.などとエラーが出続けて、
うんともすんとも言わない。しかし、もし本当に、
「うん」とか「すん」とか言ったら、びっくり仰天ものだろう。
おったまげた、と言い返してしまうにちがいない。


相当悩んだ挙句、もともとあったコンストラクタを誤って消してしまっていたがために、
インスタンス化できていないことが判明した。
とりあえず、不要になったので消したつもりだった部分を復活させたら、
走るようになった。でも、未だに意味が分からない。


なんちゃって悪戦苦闘していたら、
いつのまにか日が暮れるどころではなく、日が変わりそうだったので、
あわてて駅に向かったらまだ終電に間に合った。
途中で車輌入れ替えがあって、めずらしくずっとは座れなかった。


家に入るとき、だいぶまいっていたのか、寝ぼけていたのか、
鍵を開けようとして、鍵穴に定期券を差し込もうとしている自分に、
はっと気がついた。これは笑えた。


それで思い出したのは、
昔一度だけ飲みすぎてひどく記憶が飛んだときに、
どうやって家に帰ったかは定かでないのに、
鍵を開けるところだけわりとはっきり憶えていたこと。


そのときは、鍵穴に飴(居酒屋で会計をするときにもらったのであろう飴玉が、
ポケットに一つ入っていたらしい)の袋のギザギザのところをなんとか差し込んで、
ひねって鍵を開けようともがいていたことだけ鮮明に記憶していた。


まだ修行が足りないので、飴玉や定期券で鍵を開けることはできぬゆえ、
実用面という意味では愚にも付かないが、
人間の無意識の行動は常識では思いもよらない意外性に満ちている。
次回はいったい何で開けようとするのか、ひそかに楽しみである。