きみがため は/を

輪講で、言語のモデルについてくわしく説明を聞いた。
lexicon, lexime, lemmaなどたくさんの階層があるらしく、
モデルもたくさんあって、みんないろいろ考えるもんやねと。


それで、モデルの一つにcohort theoryというのがあるんだって。
これはたとえば、captainという単語を読んだり聞くときに、
caまでだと、まだどんな単語かほとんど想像もつかないけれど、
capまで来ると、具体的にcapture, capital, captionなど思いつく。
それで、captまで来るとだいぶ絞れて…、
という感じで特定しているのではないかという仮説。


これだけだと当たり前すぎて、それだけじゃなかったような。
まあその辺は気にしない方向で。
(候補外になった単語に順次、抑制を掛けるっていう話だっけ?)
ともかく、途中まで打てば変換候補を出してくれる、便利な
ケータイとかPCの機能みたいなイメージかな。テキトー。


そのときは説明を話半分で、実は違うことをイメージしてた。
ああ、かるたの決まり字みたいなもんなんだ!って。


百人一首で、「む」と聞けば、
「霧立ち上る秋の夕暮れ」とすぐ分かるけれど、
「きみがため は」というところまでがまんして聞いて、
やっと、「わが衣手に雪は降りつつ」と分かるのもある。


(君がため〜で始まる句は2つ。。
「は」るの野にいでて若菜つむ、と、
「を」しからざりし命さへ→ながくもがなと思ひけるかな)
てな感じで、何文字目まで聞けば下の句が分かる、
というのが厳に決まってる。


というのを、憶えておくとカルタで強いって言うんだけど、
ぜんぜん覚えられなかったなあ。
しかも、何枚か札が取られるにつれ、決まり字がどんどん
動的に変化しちゃうって、むりだよフォローできないってば。


ところで、上のとまぎらわしい下の句で、
「わが衣手は露にぬれつつ」って言うのがあるんだよね。。
きっと、あっこれだ!っと一瞬思ったけど、あちがったっ、
というときの手の動きはマイクロスリップに似ていて、
しかもそのとき、ACCでERNが見られたりするのかな?


春の野に出でて若菜つむ、で思い出したけれど、
キャンパス内に山があって、トンネルを通って
くぐり抜けないと研究室にたどり着けないしくみ。
で、その山の名前が、「山田山」って地図に書いてあった。
んで、その山のふもとに、クローバーがたくさん群生してる。


少し前、その道を歩いてたら、あっと言って急にしゃがみ込み、
何やら人目を気にしながらそわそわしてる人がいた。
それを見て、あっ、あの人もしかし四葉見つけたんじゃ?
と一瞬思ってみたわけだけれど、後で冷静に考えてみれば、
実はコンタクトか何かを落として戸惑ってただけかもしれない。


ともかく、あれだけいっぱいあれば、一本くらいないかなあ?