様式8号

とかいう申請用紙が必要になったので、
大学の教務課と呼ばれる所に行ってきた。


ください?
あ、そこの棚の上から8番目の引き出しです。
おおっ、どうも。


という感じの簡単なやり取りがあって、
すぐにゲットできた。
順番に上から並べてるんだね。


様式○号というおカタイ呼び方が、
ちょっとなんとなく気に入った。
きざなところがカッコいい(のか?)


その後、前期の成績が気になったので、
証明書自動発行機で印刷してみたら、
なぜか去年までの成績しか出てこない。


そこで、再び教務課に出向いて、


おんどれ、どないなっとんねん?
前期の成績が出て来いひんやんか!
あの機械、壊れてるんちゃうか?


と語気を荒らげたりはもちろんせずに、
すこし焦りつつ冷静に状況を説明したら、
データの更新は来月なんですよ、と。


なんやてぇ。なめとんのか、われ?
何ひっぱっとんねん、おもろない。
さっさと更新せいや、待たせんなや!


とまじでぶちキレて、すごい剣幕で
怒鳴りつけるようなこともせずに、
がっびーん、まじっすかそれ??
と無邪気オーバーリアクションもせず、
そうですか、と素直に受け止め。


予定ではとっくに届いてるはずの
成績通知書がまだ来てないむね伝え、
外部だから遅れてるんでしょうか?
いやいや、そんなはずはないです…、
ちょっと焦ったようにいろいろ調べて。
まあ結局、どこで滞っているのかは、
理由は分からなかったんだけどね。
わざわざ、親切に成績印刷してくれた。


昔、めちゃくちゃぶっきらぼうな対応で、
嫌がらせされて追い返されたことがあり、
そのときは心底嫌な思いをしたことが。
何だ、このクソじじぃ?という感じの。


でも今回は、お役所仕事じゃなくって、
きちんとした誠実な対応をしてくれて、
なかなか好感の持てる事務員だった。
まだ若そうだったので、世間の荒波に
十分もまれていないのかもしれない。
なんて、ずいぶんと余計なお世話だ。


とかとか、ずいぶん長く書いてみたけど。
要するに、やっと成績表もらえたなりよん。
んで、前期は全部単位取れてたぞ。奇跡!?
てか、1、2回しか授業出てないのに、
テストはおろかレポートも出してなくて、
95点とかいう科目があって意味ワカメ
あ、なんでこんな死語が出てくる、突然?


ここで、ちょっと重要な事実が発覚。
この期に及んで、実は様式8号はいらなかった。
というショッキングな現実を目の当たりに。


え゛ーっ、せっかく何度ももらう練習して、
口の中でもごもごリハーサルして望んで、
緊張して、そのくせ、それなら棚の8番目、
とやや拍子抜けなあっさり返答で脱力し、
おおこれか、これが夢にまで探していた、
いわゆるひとつの様式8号というものか。


といった感動も大してなく手に入れたのに。
せっかくもらったから、やっぱ使おうっと。
無駄な紙ごみ出さず、地球にやさしくね(うそ)