引っ越しと模様替え

日記を書くのは久しぶりだ。
書かないと忘れてしまう日々の機微が
たくさんあったように思う。
そうして消えてしまった思い出が
とてもいとおしいのはなぜだろう。


と、感傷に浸っていても詮無いので。


長年馴れ親しんだ、ような感覚がする、
とは言っても、きっかり一年間だけれど、
お世話になったM部屋を引き払って、
お隣のD部屋に荷物を引っ越しした。
(部屋がそのように呼ばれたりするだけで、
突然自分がDになったわけではない。)


ものがなくなってがらんとしたM部屋
を見ていたら、ここで過ごした
時間の凝縮した濃度がすっぽりと
どこかに消えてしまった気がした。
でもそんなに簡単に消えそうにないはず。
だから、思い出に昇華したんだろう。


大掃除を兼ねて部屋の模様替えを行い、
机をあっちにやったりこっちにやったり、
やっぱり大きさが不ぞろいだから、
さっき入れ替えた机をどかしてこっちを、
でもしっくりこないからやっぱりやめて、
これをこうするとぴったりいきそう。
パズルの倉庫番みたいだと誰かが言った。
隙間なくぴったり収まるとすっきりした。


そして、新しく購入した冷蔵庫や
電子レンジなどを設置すると、
見違えるようにすばらしく快適そうな
居住空間が出来上がった。
新しい鍵ももらえたので、まさに
新居にでも入居した気分になった。


フレッシュな気持ちになったところで
心機一転、これから何をするか、だ。
でも、すべきことはいろいろあって、
それを考えると気が重くないこともなく、
でもせっかくの新しい環境なのだから
心も軽くさくさく進めたらいいな。