統合なき接合

読みたい本や論文がいっぱいあるけど、
読むのが間に合わない感じ。


と言いつつ、ちっとも懲りずに
またAmazonで本を注文してしまったし、
新しい論文を印刷してしまった。


うぎゃー、これじゃあ増える一方だ。


同時並行でいろいろ読むというのは
今まであんまりやらなかったんだけど、
どれか一つだけ読むのが惜しくて、
あれもこれも欲張って読んでみる。


全然ちがうジャンルをとっかえひっかえ
あっちこっち飛びつつ読んでいると
頭の中でシャッフルされて変な感じ。


なんでだか知らないけれど、とりあえず
今気になっている本のひとつとしては、
この前、池上さんの研究室で見かけた
郡司さんの「原生計算〜」の本。

原生計算と存在論的観測―生命と時間、そして原生


「生命とは時間の別称である」


という書き出しではじまるという、
伝説的(ぼくの中だけ?)なやつ。


机の上に無造作に置かれてたのを開き、
(その下はメルロ・ポンティだった。)
初めて実際にその冒頭を目にしたときは、
ちょっと衝撃だった。


これ読んだ人っているのかな?
いや、誰も読んでないでしょ。


と、ボスと池上さんが話していて、
Ayakoさんは読んだらしいよ、と
とーるさんが言っていた。すごい。


よくわからないけど気になるから、
勢いでAmazonで注文しちゃおうかと
思ったけど、もうすこし考えてみたら、
生命理論」を読まず(読めず)に
放ったらかしじゃないかと気付いて、
そちらから手をつけることにした。
ちょうど書かれた時代的には
こちらの方が古いらしいから。
これが読み切れてからにしよう。


そういえば、そうだったと思い、
いろいろなことを思い出してふと、
「生きていることの科学」
生きていることの科学 生命・意識のマテリアル (講談社現代新書)
の表紙をめくってみたら、
直々にいただいたサインを発見。


なぜかその隣に、ごめんなさい
と書かれている。サインをしながら
ごめんなさいと頭を下げて、
ついでにごめんなさいと文字まで
書く人なんて他に絶対いないよね。
それだけで信頼に足る人だと確信した。


話は突然変わるけど、芥川賞
候補が発表されたというニュースで、
柴崎友香がまた候補になったと。
好きな作家の名前を見るとうれしい。


群像の6月号に掲載されたらしいので
本屋さんをいくつか回って探したけど、
もう7月号が並んでいるので見つからない。
雑誌のバックナンバーというものは
置いてないんだな、ということを知った。
図書館とかで探すしかないかな。


あと、「川上弘美読本」という本に
いろんな作家たちが寄せている中で
穂村弘と対談しているページを見つけて、
氏の顔を初めて見て、えっと思った。
「ワイルドな男には勝てない」
と言った人はこんな顔だったのか、
と思うと、確かに妙に納得できた。


あぁ、とりとめがなくなってしまった。
とりとめのなさとは時間の別称である。