Linguistic entanglement
関西の人のお話を聞く機会があってんな。
とりあえず標準語をしゃべってはるねんけど、
ときどき、あ、今、関西弁になってもうてる、
とわかる瞬間がふわっと訪れることがあってん。
一瞬でも、素が聞こえた気がしてうれしかった。
同時に、懐かしい気持ちがこみ上げてきてん。
ええなあ、この響きって。
失くしてしもたから、余計そう思うんやろか。
そっちばっかり気になって、話の内容自体に
全然注意が向いてなかったことに後で気づいた。
自分が子ども時代にしゃべってた言葉が
ずっとずっと思い出せないでいる。