オールドタウン

朝早く宿を出たら、先輩と一緒のバスになる。
RizzolattiやIacoboni,Ramachandranなど
超有名どころの研究グループの発表が続く
すごそうなセッションでの発表らしい。
その部屋にいて順番に聞いてゆくことにする。
AgencyとかMirror systemなんかの話が続く。


ボスが急いで部屋に入ってきて、慌てている。
しばらくして、ちょっとちょっと、と呼ばれて、
部屋の外で、俺の行動を見ていて不自然だと
思ったことはないか?と聞かれてどきっとした。
サマータイムを直すのを忘れてて、1時間
時間を間違えていたんだということらしい。
いや、それだけだよ、じゃあね、ばいばい、
とよほど興奮しててそれだけ伝えたかったのかな。
ともかく、1時間得をできて助かったのだろう。
面白い結果について発表している先輩の話を聞いて、
無事終わって聞いてるだけの自分もほっとした。


その後、とりあえず自分の発表のことは
しばらく寝かせておくことにして、
(熟成させればきっとまろやかになるはず。)
午前中は後輩たちと企業ブースなどを回って
めぼしいノベルティをもらって集めまくる。
ボールペンなどが多いが、たまに掘り出し物がある。
NatureやScienceなど有名どころのロゴの入ったものとか
もらうだけでなんだかちょっとうれしくなってしまう。
去年ももらって今も机の上で使ってるカレンダーを
今年も手に入れた。来年になったら飾ろう。


お昼は会場で買ったホットドッグが$5くらいして
ぼったくりもいいところだよな、と思いつつも
まあ仕方ないと諦めることにした。味はそこそこ。
午後は野澤の晴れ舞台だった。流暢な英語で
発表している姿がカッコよかった。すごいなあ。
タスクの説明をする表現の中でcapriciously
という語の響きがなんかいいなあと思った。
どこかで聞いたような気がしたら、そういえば
昔家族でよく食べに行ったイタ飯屋さんで
Capricciosaというお店があったのを思い出して、
気まぐれという意味だから、語源は一緒かな。


その後、何していたんだっけ。
会場のずいぶん端っこの方まで歩いて行って
ようやくテーブルとコンセントの両方そろった所を
見つけて、そこで作業をしていたんだった。
何度か相席していいですか?と人がやってきて、
どうぞ、と答えたものの、テーブルの脚が悪く、
相手がキーボードを打つとがたがた揺れるので
ごめんなさい、と何度か謝られた。
nervousになっていたので、揺らさないでくれよー
と心の中で叫んでいたけれど、そんな些細なことで
いらいらしてる自分にも嫌気がさして、なんとか
気にしないことにしようと努めた。


ボスが仕事から帰って来て、探しに行ったら
なかなか見つからなくて、部屋を移動した
というメールを見落としていたことにだいぶ
経ってから気付いて、走ってそこに行った。
昨日寝ないで考えちゃった、と言ってくれた
先輩と議論してもらい、足りない図をいろいろ
作っていたら部屋が騒がしくなって来て、
どこかの大学がパーティーを開くらしい。
それで、また部屋を移動して、広い部屋に。
ボスといくつか本質的な議論ができて、
もうすこし話したいと思っていたら時間切れ。


ディナーのお店に向かうタクシーの中で、
認知科学のソフトさにどう向き合うかとか、
どうやってタスク設定をすべきなのかとか、
コンセプトが先行し過ぎると複雑になりすぎるとか、
僕にというよりは一緒に乗ってた先輩に向けた
言葉だったかもしれないけど、そんな話を聞いた。


Old Townはそのまま西部劇とかに出てきそうな
風情のある街並みで観光気分で車窓を眺めた。
メキリコ料理では、料理が運ばれてくる前に
チップスを食べていたらそれだけでお腹いっぱいに
なりそうになってしまった。食べ過ぎ御免。
トルティーヤで包んで食べるのが美味しかった。