ロスの街歩き

朝、野澤の買って来てくれたホットドッグを食べた。
トッピングも豪華で、学会会場の高くて何も入ってない
のより全然美味しいよと絶賛して、ほおばった。


サンディエゴに名残惜しみつつ別れを告げて、
Amtrakでロサンゼルスに向かう。
隣の席でおばあさんがナッツを食べたり
穏やかそうな顔で眠ったりしていた。


ユニオンステーション駅に到着したら
2グループに分かれて、荷物を置きに
先にホテルにチェックインする組に入った。
バスに揺られて、空港近くのホテルへ。
この日は4人ひと部屋でダブルベッドが2つ。
朝の便であんまり寝る時間もないからまあよし。


荷物を置いてから、ハリウッドのビバリーヒルズへ。
ビバリーヒルズコップとか、ビバリーヒルズ青春白書
とかの名前を勝手にいろいろ思い出す。
実際に行ったのは、ビバリーセンターという
巨大なショッピングモールでそこにたどり着くまで
Avenues of Art & Designという通りをひたすら歩く。
ギャラリーやインテリア系のお店が延々と続き、
ウィンドウショッピングしてるだけで、アートな気分に浸る。
現代アートの美術館に行かなくてもこれで十分だったかも。
大豪邸とかに置いたら映えそうなスタイリッシュな家具とか
広い部屋に配置してあったら素敵だろうなといろいろ想像。


無駄に広すぎるモールではH&Mなどを見て回って、
ユニクロでもいいよね、とか勝手気儘に言い合い。
手足が長くないと着こなせなさそうな服ばかり。
確かに、お店に来てる他の人たちはそんな人ばかりで
手も足もすらりと長くて、体格の違いが目につく。
その後、また歩いてバス停を探し、サンタモニカへ。


こちらにもショッピングモールがあったけれど
そちらはもういいやと思い、待ち時間があったので、
モールの外に出たら路上ライブをしていて
それがあんまり上手いので聴き惚れてしまった。
2、3曲聴いて、これは絶対にいい思い出になる
と思ってCDを買ったら、僕の名前とサインに
メッセージも書きこんで、握手までしてもらった。
これからメジャーデビューできたらいいのにな。


みんな集まって桟橋で記念撮影をしてから、
アメリカ最後の晩餐を慎ましくすませた。
ぼくは今回初めてのサブウェイで、いろいろ
トッピングを選ぶところが懐かしかった。
帰りのメトロとバスでは爆睡してしまって
危うく乗り過ごしかけたけどみんなに
助けてもらって、なんとかホテルにたどり着けた。
部屋に入ったらジャケットも脱がずに
そのままばたんと倒れてすぐに意識を失った。
あまり自覚してなかったけど、ここに来て
たまっていた疲れがどっと出たようで、
疲労感は充実感の裏返し、気持ちよく眠った。