翻訳家はたいへん

昨日と今日はまじめに論文や解説記事を読んだ。
まるで学生にでもなった気分だ。


え、もともと学生だろって?
いや、そうなんだけど…。


濃度が薄まれば薄まるほど、電離しやすくなるんだよ、
っていうのは弱酸のお話*1氷酢酸は冬に凍るらしい。
濃度が薄まれば薄まるほど、遊離しやすくなるのかも、
っていうのが意識のお話。気が付くと寝てるらしい*2


今日読んだ論文は、とにかく単語が全然わからなかった。
それもそのはず、英語じゃなかったから。がーん。
とりあえず起源を徹底的に調べてみるというのも
ひとつやっておくべきことなんじゃないかと思って
たどって行ったらちょうど100年前になるらしい。


最初のqueryでひっかかったのは、
ドメイン名が".nl"のWikipediaだった。
それどこの国? というか、何語だろう?
とまどってたら、オランダ(語)だった。
でもgoogleの翻訳機能を使えば、さくっと、
とりあえず、なあんちゃって英語に翻訳
してくれるから便利なものだね。


知りたかった用語は、どうも
ドイツ人の人が言い始めたらしい。
予想の範囲内ではあったんだけど。
なんで英語のwikiにないんだろうって思ったら、
後で分かったけど、Transwikiになってて
ドイツ語に精通してる人を探してます、だって。

This transwikied article needs the attention of someone knowledgeable in German

おーい頼むよ、群衆知でなんとか
乗り切って解説してくださいよ。


こうなったら、と思って、英語だけじゃなくて
ドイツ語とかでもとにかくいっぱい検索したら
似た興味を持ってる人はやっぱりいるみたいで、
質問しているサイトを発見はしたんだけれど、
引用元がはっきり書かれていなくてがっかり。
世界中でみんなが孫引きしてるみたいで、
原典をちゃんと読んだ人はいないのー?
と叫びたくなった。古いから仕方ないか。


もう意地になって、なんとかしてやると
取り寄せた論文は長くって、しかもドイツ語で、
ざっと見た感じでも自分が探してる情報が
どこに書いてあるか皆目見当がつかない。
せめて、ページ数くらい誰か書いてて欲しかった。
いや、これ全部読まないとだめなのかな。
まるごと全体でひとつの何かを立ち上げてる
ということなのかもしれない。絶望的だ。


もっとびくびくしてるのは、気のせいだけど、
ぱらぱらめくってると、たとえば、ニーチェとか
ヒューム、ロックとかって単語がちらほらあって、
いろいろ引用してるように見えるんだけど、
ドイツ語がわからない僕の勘違いだよねきっと。
だってこれ、哲学の論文じゃないはずだし。
同姓同名のちがう学者の名前かもしれないし。
でも今確かめたらやっぱり出てきてる気がする。
そうだとしたらこの論文カッコいいぞ、って
そういう問題じゃないってば。


出直して来た方がいい気がしてきた。
仮にドイツ語をなんとか訳せたとしても
内容が理解できるんだろうか。おろおろ。
もうひとつ最大の懸念は、知りたい内容は
実は取り寄せたののもう一年後の続編
の方なんじゃないのかという可能性。
どちらにせよ、来年度に持ち越すべきだ。
今やるべきはもっとpracticalな問題を
解決しなきゃいけないのだと悟った。


ちなみに、調べてた用語は、motivation
という文脈でたくさん引用されていた!
そこに繋がるのか。そう来るとは思わなんだ。
新しい文脈付けがなされると、もともと
どんな文脈で語られていたものなのかが
隠蔽されるというか、見えなくなるもの。


フランス語じゃなくてドイツ語を
第二外国語にしとけばよかったかな、
と思ったのは初めての体感だった。
でも、ドイツ語のごつごつした感じ*3よりは、
なめらかにつながる柔らかそうなフランス語の方が
なんとなく雰囲気的にやっぱり好きかも。
でもドイツ語にも隠れた優しさとかないのかな。
よくよく親しまないと見えてこないものがきっと。

*1:Ostwaldの希釈律だっけ?

*2:昨日読んだ記事に、なぜ目覚まし時計で目が覚めるのか?というのがあった。難問

*3:あくまで見た目の単語のイメージ