下見

研究所に来て報告書を書いて、契約書と一緒に提出してから、
やらなくっちゃと思っていたお花見の下見に行った。


予定してた場所にはほとんど桜がなくて、てんぱる。
それでも思い入れのある場所だからいいかもとも思う。
だけど、ここで宴を開くなら、夏の納涼会なんかを開いて
ここに集まるのにふさわしそう、なんて風にも思った。
お花見なんだから、桜の近くの方が正統的だろうか。


場所取りに関してはネットにいろんな情報が錯綜してて、
前日からの場所取り禁止なのに、前夜8時半〜9時が
ねらい目だと説いていたり、さらに応用編としては、
前に宴会を開いてるグループの中の幹事を探り当てて、
片付けをお手伝いしますので終わったら場所を譲って
下さいと約束してもらうという上級編もあるらしい。
そこまでしなきゃ、いい場所が確保できないのか。
しかも、貼りっぱなしだと翌朝の公園の清掃で
片付けられてしまうかもしれないから徹夜を覚悟か、
カラオケか漫喫で夜を明かして賭けに出るべしとか。
でもさ、前日からの場所取り禁止だったんじゃあ?
始発で行けば取れるんならがんばるんだけど、
みんながルールを守ってないのなら無駄足かも。


どれくらい早めに行けばいいんだか。
不安は募るばかり。幹事はつらいね。


場所取りのことをあんまり気にやむのはよして、
と言いつつ、どこぞによき場所はないものやらと
探してしまいながらぐるぐる巡って惑ってみた。


ちらほら宴会が始まりつつある。



そして提灯がともって。



しなだれる桜。



酔いしれればどこでもいいと、言って。