Memory retrievalどうやるの

きのうも実験、きょうも実験、あしたも実験。
ぼく、ちょっとつかれちゃった。
なんて弱気なことを言ってるわけにゃいきません。
けっこう楽しいし。
もうすこしでなにかが分かりそうな予感は大切だ。


KnowとRememberはちがうっていう話を3人で議論した。
興味の対象はちょっとずつちがうけどそれぞれみんな
記憶に関心があって、というかお二人は専門家で、
と言いつつ自分だって専門家のたまごというか
はしくれというか、みたいな存在なのかもだけど。
再認するときに、知っているという判断をするのと、
思い出せると判断するのとは区別される。


たしかに、知ってるのに思い出せないってあるよね。
でもつまりどういうことなのかと考えてみると、
とたんによくわからなくなる。区別できるのも不思議。
詳細を思い出す必要がなくて、前に経験したことがある
という事実だけがわかればそれで事足りるときには、
既知感がどれだけ強くても思い出せるとは限らない。


知っているかどうかはfamiliarityに関わるプロセスで、
思い出せるかどうかはrecollectionのプロセスに基づく。
と言う説もあるらしいけど、言葉を言い換えてるだけで
なにか説明されたような気持ちがしないなあ。


とりあえずぱっと読んでみた、日本語のレビュー(.pdf)
でもいろいろやられているのは分かったけどしっくりこない。
今調べて、こっちのレビュー(.ppt)の方がもっと分かりやすい。
基本的に、解析するときに信号検出理論(SDT)でやろうとしてて、
それで、同一のものなの、分離できるの、できないの、まざってるの、
いやどっちでもおんなじじゃん、原理的に分離不可、それは言い過ぎ、
とかいろいろ言い分はあるわけね。
神経基盤まで議論したらちょっとはそれらしくなるのかしら。
海馬と海馬傍回ねえ。最近読んだBuzsákiの海馬体のとこ復習しようっと。


思い出せないことが重要だとしたら、忘れることに意義がある。
そうだとしても、忘れられないことに意義がないわけではない。