複数的パロールの拠って立つ場所

「どうしてただ一人の語り手では、ただ一つの言葉では、
決して中間的なものを名指すことができないのだろう?
それを名指すには二人が必要なのだろうか?」


「そうだ。私たちは二人いなければならない」


「なぜ二人なのだろう?どうして同じ一つのことを
言うためには二人の人間が必要なのだろう?」


「同じ一つのことを言う人間はつねに他者だからだ」

モーリス・ブランショ 『終わりなき対話』


人のせいにするには、まず自分のせいを疑わなければならない。

恨みの感情ほど、すばやく人間をとりこにするものはない

フリードリヒ・W・ニーチェ

相手の心を覗くことは、相手の心を予想することとは違う。
ただひたすら注意深く、全身を耳にして耳を澄ますのだ。
答えは出さない。相手の心がわかることはないから。
ただ、自分たちが平均台の上にいるということを知っておく。
理解は不可能で、誤解だけが可能。
知らないということを深めたくて、心を覗くんだ。

山崎ナオコーラ 『カツラ美容室別室』

ほとんどの人間にとって、現実世界は
理想と現実を妥協させる日々の連続だ。
だが、純粋理性の世界は妥協を知らない。
高尚な衝動をひとつでも持つことで
現実世界という流刑地から逃げ出せるからだ。

バートランド・ラッセル


一番自分をdistractしていらいらさせるのは
結局他者ではなくて、自分自身なんだろう。


なんだか落ちてる。カンフル剤が必要かも。

わかるってことと苦労するってことは
同じなんですよ

小林秀雄