時計を捨てよ

Knowledge works rather like a large jigsaw puzzle.
You wait until somebody puts down a piece and try to
find a piece of your own to place on that living edge.
DEREK DE SOLLA PRICE

Jo Marchant, "Decoding the Heavens
Solving the Mystery of the World's First Computer"


パズルを組み立てるのに参加したいときには、
どこまで完成してるか俯瞰しないといけない
ような気がするけれど、実際は参加してから
後で、そっか、ここまでしかできてなかったんだ
と気がつくようにできてるもののような気がする。
と言いつつ、実は一度なかに入ってしまうと
仰ぎ見るのが難しくなったりもしそう。

The gods confound the man who first found out
How to distinguish hours! Confound them too,
Who in this place set up a sundial,
To cut and hack my days so wretchedly
Into small portions!
MACCIUS PLAUTUS

(Ibid.)


今昔を問わず、時間に当惑するのが人間なのかな。
時間のことを考えてる時くらい時間が経たなきゃいいけど、
そういうわけにもいかないから。


代々のローマ皇帝のことを綴った年代記には、
そのなかの何人かについて、

聡明ゆえに優柔不断だった。

という記述があったはずだというのを紹介して、
何かをすぐに決めてしまうのが必ずしもいいことだ
とは限らないということを保坂さんが言っていた。


優柔不断であれば聡明である、とも限らないところが
論理の落とし穴で、そこは気をつけないといけないが。


時間の流れに鈍感にならないでいることと、
生き急がないことを両立させることはできる。
それは常に時計を気にすることではない。