街中を歩きまわって歴史探訪
昨夜はBerliner Kindleという地元の白ビールを飲む。
すっきりしててうまし。
はるばる日本から「かるじゃが」くんがおつまみとして参加。
ドイツといえばじゃがいも、ということで相性抜群。
二日目、朝食がこれまたおいしい。
ハム、チーズとサラミを挟んでクリームを乗せて
オープンサンドにしてほおばる。もぐもぐ。
パンにマロンクリームを塗ったのも好きな味。
シリアルにベリー類の入ったヨーグルトをかけて、
食べ過ぎ気味だけど、お腹空いたのでぺろり。
さて、腹ごしらえもすんだので出発。
宿を出てすぐの建物にこんな絵が。
いきなりリンカーン。自由のために?
かわいいアンペルマンくん。
赤
と緑。
ウンター・デン・リンデンの並木。
遠くにテレビ塔が見える。
この先にあるのがブランデンブルク門。
やって来たぞ。
ここでチリから来た陽気な女の子Valeskaと出会う。
お互いに写真を撮りあったりしてすぐ仲良くなる。
Free tourに参加すると言っていて、あなたは?
と聞かれて、ツアーとかには参加しないで一人で
勝手に行動するつもりだったので一度は別れた。
でもなんとなく気になってやっぱり追い掛けて、
free tourって何?と聞いてみると、あなたも
同じ地図を持ってるでしょ、ここに書いてあるわ、
と教えてくれる。宿でもらった地図に紹介がある。
http://www.newberlintours.com/nbt/
さらに、実は同じ宿に泊まってることも判明。
集合場所を一緒に探すことにした。
集合はスタバの前で、こっちではなかったので戻る。
さっきの出会ったが集合地点だった。なあんだ。
ここでValeskaと同室のJohnyとLisaと知り合う。
二人はシンガポールから来ているらしい。
向こうで受付をするんだよとLisaに教えられて
列に並んで番号札をもらう。黄色い紙に数字。
Valeskaはスペイン語グループに入るというので
ここでお別れする。僕らは英語グループなので、
JohnyやLisaと同じグループに入ることになった。
30人に対して一人のガイドが付く。
僕が入ったグループはイギリスから来た
Pauloがツアーガイドを務めてくれる。
Archaeologyが専門で、ベルリンの歴史について
まくしたてて熱く深く語る男。かっこいい。
連れて行ってもらって一番印象に残った場所。
シュテーレンフェルト。
最初はくるぶしや膝くらいまでの高さの石が
並んでいるだけなのだけれど
進んでいくとゆるやかな下り坂になってて
だんだん石が高くなって背の高さを超えて
周りが見えなくなってくる。
筋を移動すると他に誰も見えなくなり
どこかの底にいるような感じがしてくる。
真横の石の上に伸びる直線に圧迫され、
取り残されてしまう不安にかられる。
でもまっすぐ伸びる道だけは見えて
そのゆるやかな坂を上っていけば
確実に地上につながっている。
ベルリンの壁。この絵が強烈なインパクト。
このまん中、誰かに似てない?
チェックポイント・チャーリーという
東西ベルリンを隔てる検問所を見る。
着た側からは東側の制服を着た男性の
写真が掲げられていた。
そろそろお腹も空いてきた頃合いだ
と思ったら、カフェで休憩。ほっ。
クロワッサンにはチョコレートと
クリームが入ってて熱々だった。その隣は、
なぜか頼んでしまったキャロットケーキ。
シナモンがきいていてこちらもおいしい。
注文した品を受け取るときに呼ぶから
名前を教えてくれ、とレジのお姉さんに
聞かれたので、僕の名前は通じないと思い、
Tで始まる名前ですぐ思いついたTedでいいや
と思ってそう伝えたけれどずっと呼ばれない。
でも人参の乗ったケーキが並んでるので
きっとあれだと思ってレシートを見せたら
それだった。でもそのときに呼ばれてたのは
テッサと呼ばれてた気がして、なんで
テッドがテッサになるのかなあと思ったけど、
レジから受け渡し場所に伝わる間のどこかで
伝言ゲームがうまくいかなかったのかな。
LisaはLizと微妙に変わって呼ばれてた。
そうそう、このときの会話でJohnyも学生で、
僕とタメだということが分かる。
次に来たのはベルリンで一番美しい
と言われているジャンダルメン広場。
Mirror symmetoryとなるようにドイツ大聖堂と
フランス大聖堂が向かい合っている。
どっちがどっちか見分けがつかない。
焚書を忘れないためのレリーフ。
地下に本のなくなった本棚が埋め込まれた
作品があったけれど、ガラスが曇っていて
中が見えなくなっていた。
時間が経つとこうやって忘れられていく
ということを象徴しているかのよう。
天蓋にのぼってる途中に、出し抜けにパイプオルガンが
響きだし、荘重な調べを奏で始めてびっくりした。
このときの音は忘れがたい。
最後に芝生に座ってPauloの熱い口上があった。
本当に、歴史を学ぶのが好きで、それをみんなに
伝えたるのに生きがいを感じているらしい。
"I know Paulo."と言えばどこでもdiscountして
もらえるはずだから試してみてよと笑いをとっていた。
Paulと言えばEvangelistとして有名すぎるけど、
現代のPauloはベルリンの歴史と今に導いてくれた。
ツアーを解散してPauloと熱い握手をかわしてから、
自由行動となった。
森鴎外の舞姫に出てくるマリエン教会を見たり、
テレビ塔の近くを散歩したりしていながら、
木曜日は博物館が閉館4時間前から無料になる
という情報を信じて、それまで時間を過ごす。
マリエン教会入口には消えかけているフラスコ画
があってほとんど失われかけているその絵を修復中で、
かぎりなく薄い画に目をこらして見ていると、
時代の長さとなにか大切なことを思い出す。
それで、旧博物館に行くとすごい人だかり。
クロークで荷物を預けるところから並び、
ようやく入らせてもらう。
目玉は、王妃ネフェルフィフィの像だとか。
きりりとしたお顔だこと。
個人的に気に入った小さい銅像。
この手の曲がり具合を見てよ!
大理石のラインナップがすさまじい。
100種類以上あって、これはその一部。
マーブル(marble)が大理石のことだと知ったのは、
トムソーヤの冒険だか、ハックルベリーフィンだか
どっちか忘れたけれど、それにマーブルのおはじきが
宝物として出てきたときに知って、すごく納得した。
マーブルチョコレートのマーブルってそういうことかと。
研究のことを思い出した一瞬。
これが見えそうな感じ、とは何であるか。