本当は2つある
むべなるかな、
3桁と4桁のときのみ、
非自明な(nontrivial)不動点が
ただ1つだけ存在する。
と言った方が正確だった。
唯一存在するというのを強調して
∃!と書く人もいるそうだ。
ただちょっと力みすぎな気もする。
勇み足とまでは言わないまでも。
などなどと肩肘を張らずとも、素直に2つある
と言えばいいと思う。
論理学で使われる存在の記号「∃」は、
サンセリフ体の "E" を裏返した字
である。(ja:wiki)
ここで、
サンセリフ (仏Sans-serif) とは、セリフのない書体の総称である。
セリフとは、文字の線の端につけられる線・飾りで、「うろこ」、
「ひげ飾り」、「ひげ」とも呼ばれる。
旧来のセリフのついた活字書体(セリフ体・ローマン体とも呼ぶ)と
区別するために用いられる用語。
(ja:wiki)
存在を表すにはセリフのない書体を用いる、と。
S先生と言えばお決まりの無意味ジョークとともに、
よく「トリビアルだ」というセリフを使っていた。
それでその昔、辞書を引いてtrivialを調べたら
些細な、瑣末な、という意味があったので、
それはささいなことだ、と言っているのだと思っていた。
もちろんどう考えても、瑣末なことには見えないのに。
Trivialに自明なという意味があるのを知ったのは
だいぶ後になってからだった。それこそ、
大したことではないかもしれないけれど。
もちろんどう頭をひねっても自明ではないのに。
いちいち説明を与えないという毅然とした態度か、
洒落たことを言わないという意味かもしれない。
本当が2つあるわけではない。
MO+で光を浴びて葉を広げていた観葉植物。